部門別個別原価計算
2015年01月09日
部門別個別原価計算

プロジェクト管理会計研究所 古谷です。
「部門別個別原価計算」についてお話します。
部門別個別原価計算とは、
製造間接費については、直接費と共通費に分類して、
直接費は特定部門に直課し、
共通費については、合理的な配賦基準を用いて各部門に配賦する
原価計算のことです。
この部門別個別原価計算のポイントは、
部門別の原価管理が出来るように、
各部門の共通費を、製品の製造を直接行う製造部門と、
製品の製造を間接的にサポートする補助部門に分類することです。
部門別個別原価計算の最近の動向としては、
部門共通費をなくしていく方向にあります。
部門共通費を設定すると、責任の所在が曖昧となり、
適確な原価管理を行うことができなくなるため、
できる限り部門個別費として把握することが望ましいと思います。
通常の月次決算でも運用としては
この部門共通費の配賦計算については時間がかかります。
最近の個別原価計算に特化したERPは
この個別原価計算の処理を早期化させるため
配賦処理を自動化させる機能を搭載しています。
プロジェクト管理会計の観点から言えば
1名毎のコストレートとして標準原価に組み込んで
プロジェクト管理会計を早期化し判断に重点を置くことが大切だと思います。
photo by yukiharu furuya
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2014年07月31日
単純個別原価計算と部門別個別原価計算

プロジェクト管理会計研究所の古谷です。
個別原価計算には、二種類あります。
部門別計算を行わない「単純個別原価計算」と、
部門別計算を行う「部門別個別原価計算」とがあります。
単純個別原価計算は、原価計算を簡略に行うために部門別原価計算を省略したもので、
経営規模の小さい単純な生産工程の企業で採用されることが多いです。
部門別個別原価計算は、原価部門を設けて原価を集計し、
製造間接費の配賦計算の精度を確保することで、製品別原価計算をより正確に行うものです。
標準的な計算の手法としては原価データを作成します
原価データには
・オーダーコード(プロジェクトコード)
・オーダー名(プロジェクト名)
・取引先名及び請求先
・着手日
・完成予定日
・引渡予定日
を基本概要として
予算情報として
・受注(販売)予定金額
・直接材料費
・直接労務費
・直接外注費
・直接経費
・製造間接費
・予定利益
ここで言う
製造間接費はどの製品にどれだけ発生したかが明らかでない原価です。
一定の配賦基準にもとづいて、製造間接費をプロジェクト毎に配賦します。
これを予定配賦といいます。
間接費配賦の計算方法は様々ありますが
直接作業時間を基準にして配賦する方法が標準的な手法です。
製造業や建設業では、
基本発生した原価は仕掛品(資産)勘定で処理する方法がスタンダードなやり方ですが
イベント(プロジェクト)コードの整理が大変なIT業界やイベント業
などは直接原価で処理し、毎月or四半期毎に当該月のオーダー(プロジェクト)原価累計を仕掛品に振り返る手法が多いようです。
プロジェクト型ビジネスにおいては
このオーダー(プロジェクト)コードの月次締め切り処理などが
業務支援システムに求められるポイントです。
経理部門だけで、この情報を得ることはむずかしいでしょう
営業部門・開発制作部門・経理部門などの
情報共有が必要なのは、このプロジェクトコードの情報共有が重要です。
個別原価計算を財務会計ソフトだけで行うのはほぼ不可能で
フロントシステムとの連携が必要なのはこの部分を言います。
photo by yukiharu furuya
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2012年10月31日
単純個別原価計算と部門別個別原価計算

プロジェクト管理会計研究所の古谷です。
個別原価計算には、二種類あります。
部門別計算を行わない「単純個別原価計算」と、
部門別計算を行う「部門別個別原価計算」とがあります。
単純個別原価計算は、原価計算を簡略に行うために部門別原価計算を省略したもので、
経営規模の小さい単純な生産工程の企業で採用されることが多いです。
部門別個別原価計算は、原価部門を設けて原価を集計し、
製造間接費の配賦計算の精度を確保することで、製品別原価計算をより正確に行うものです。
標準的な計算の手法としては原価データを作成します
原価データには
・オーダーコード(プロジェクトコード)
・オーダー名(プロジェクト名)
・取引先名及び請求先
・着手日
・完成予定日
・引渡予定日
を基本概要として
予算情報として
・受注(販売)予定金額
・直接材料費
・直接労務費
・直接外注費
・直接経費
・製造間接費
・予定利益
ここで言う
製造間接費はどの製品にどれだけ発生したかが明らかでない原価です。
一定の配賦基準にもとづいて、製造間接費をプロジェクト毎に配賦します。
これを予定配賦といいます。
間接費配賦の計算方法は様々ありますが
直接作業時間を基準にして配賦する方法が標準的な手法です。
製造業や建設業では、
基本発生した原価は仕掛品(資産)勘定で処理する方法がスタンダードなやり方ですが
イベント(プロジェクト)コードの整理が大変なIT業界やイベント業
などは直接原価で処理し、毎月or四半期毎に当該月のオーダー(プロジェクト)原価累計を仕掛品に振り返る手法が多いようです。
プロジェクト型ビジネスにおいては
このオーダー(プロジェクト)コードの月次締め切り処理などが
業務支援システムに求められるポイントです。
経理部門だけで、この情報を得ることはむずかしいでしょう
営業部門・開発制作部門・経理部門などの
情報共有が必要なのは、このプロジェクトコードの情報共有が重要です。
個別原価計算を財務会計ソフトだけで行うのはほぼ不可能で
フロントシステムとの連携が必要なのはこの部分を言います。
photo by YF
2010年08月12日
部門別個別原価計算

プロジェクト管理会計研究所 古谷です。
本日は「部門別個別原価計算」についてお話します。
部門別個別原価計算とは、
製造間接費については、直接費と共通費に分類して、
直接費は特定部門に直課し、
共通費については、合理的な配賦基準を用いて各部門に配賦する
原価計算のことです。
この部門別個別原価計算のポイントは、
部門別の原価管理が出来るように、
各部門の共通費を、製品の製造を直接行う製造部門と、
製品の製造を間接的にサポートする補助部門に分類することです。
部門別個別原価計算の最近の動向としては、
部門共通費をなくしていく方向にあります。
部門共通費を設定すると、責任の所在が曖昧となり、
適確な原価管理を行うことができなくなるため、
できる限り部門個別費として把握することが望ましいと思います。
通常の月次決算でも運用としては
この部門共通費の配賦計算については時間がかかります。
最近の個別原価計算に特化したERPは
この個別原価計算の処理を早期化させるため
配賦処理を自動化させる機能を搭載しています。
プロジェクト管理会計の観点から言えば
1名毎のコストレートとして標準原価に組み込んで
プロジェクト管理会計を早期化し判断に重点を置くことが
大切だと思います。
photo by MK