サイボウズ

2017年11月23日

サイボウズがゴジラ企業になるために

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プロジェクト管理会計研究所 古谷です。

本日からコラムを再開させていただきます。
よろしくお願いいたします。

数年前のコンサルタントの大前研一さんのコラム
「サイボウズがゴジラ企業になるために」を拝読しました。

サイボウズは、日本のグループウエアのシェアで1位のシェア、
グループウェアとは、企業内で情報共有を進めるためのソフトで、スケジュールや設備の管理、連絡網、電子会議などに用いるものです。

サイボウズは1997年に愛媛県松山市のマンションで、3人で創業したベンチャー企業。
IBMやマイクロソフトと比べれば、きわめて小さい規模の会社である。
そのサイボウズが、巨大企業と伍して戦い、追い抜いたのである。しかも日本人によって作られた、いわゆる和製ソフト その未来への方向性を示したこのコラム
私も大変共感している部分。

一部抜粋を紹介します。

「グループウエアを核としつつもグループウエアからの脱却を」

 サイボウズは、これまでM&Aによる買収戦略を繰り返して成長してきた。しかし、それだけではゴジラ企業になることはできない。今後は、よその会社が考えてないことをやるべきだ。しかも、グループウエアから派生する事業で、である。

 いま、サイボウズは携帯からのグループウエア利用に注力しているように見える。しかし、それだけなら他の企業でも考えつくことだろう。わたしが言いたいのは、もっと違うことだ。

 現在のグループウエアは、会社のなかでスケジュールや情報、プロジェクトの管理などを共有することが中心だ。もしプロジェクト管理の機能が経理につながるようになったら、どうだろう。中小企業であれば、A社から受けた仕事、B社から受けた仕事というように、会社ごとにお金の建て方が違ってくるはずだ。だからプロジェクトの進行管理だけでなく、会社ごとにコードを分けて、自動的に経理と連動するようにするのだ。

 そのように業務と経理を連動させたら、仕事の違う面が見えてくる。お客さんごとの違い、具体的に言えば「ここは顧客開拓にお金がかかっている」「この会社は技術やシステムにお金がかかっている」というようなことだ。プロジェクト別の収益性などもどんぶりではなく正確に把握することができるし、顧客開拓にかかった時間などが把握されていれば入札価格の設定などでは大きな力を発揮することができるようになる。

 スケジュールや施設を管理する、という消極的なグループウエアから経営の中枢に位置づけられるものになることが肝心である。そうすれば(大企業でも苦手な)ERPなどに手を染めないで会計ソフトと連動して、まさに中小企業の経営の近代化に貢献することができる。これは特に受注型の企業やプロフェッショナル・ファームのようなプロジェクト型の会社、経営そのものがグループ活動から構成されているような企業では必須の観点だ。

 スケジュール管理や連絡板のような機能は、いままでのグループウエアで十分だ。次のシステムでは、わたしなら経理(グループ別採算、固定費の回収、レートの正しい設定など)や人事(アサインメント、ベストチームの編成、評価、外部コラボレーションの企画など)まで連動するような機能を求めたい。既にサイボウズを導入している企業を中心に、新しくそういう追加ソリューションを売り込んでいけばいい。そうやって、業務の中核システムに踏み込んでいくのだ・・・・

約10年前のこのコラム
人モノカネの情報をグループウェアとして 統合されているモノは未だに出てきていません。
ITのプロではなく経営のプロがグループウェアを作ったら。。。と思うところもありますが
グーグルでもマイクロソフト Amazonでもなく日本企業にこの領域を目指してもらいたいと思います。

photo by yukiharu furuya


emplexfuruya at 17:55|PermalinkComments(0)

2010年10月01日

グループウェアのあり方

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プロジェクト管理会計研究所 古谷です。

本日は、大前研一さんのビジネスコラムを中心に
「グループウェアのあり方」についてお話したいと思います。

http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/a/116/index.html

大前さんは、経営コンサルタントとして
日本のグループウェアの代表格であるサイボウズ
に対して今後のグループウェアのあり方を語られています。

サイボウズは、これまでM&Aによる買収戦略を繰り返して成長してきました。
今後は、よその会社が考えてないことをやるべきだと。
しかも、グループウエアから派生する事業。

現在のグループウエアは、
会社のなかでスケジュールや情報、プロジェクトの管理など
を共有することが重要です。

フロントシステムとして
凄く大事なことを仰られていましたので
皆さんへご紹介したいと思います。

以下抜粋

もしプロジェクト管理の機能が経理につながるようになったら、
どうだろう。
中小企業であれば、A社から受けた仕事、B社から受けた仕事というように、
会社ごとにお金の建て方が違ってくるはずだ。
だからプロジェクトの進行管理だけでなく、会社ごとにコードを分けて、自動的に経理と連動するようにするのだ。

 そのように業務と経理を連動させたら、仕事の違う面が見えてくる。お客さんごとの違い、具体的に言えば「ここは顧客開拓にお金がかかっている」「この会社は技術やシステムにお金がかかっている」というようなことだ。プロジェクト別の収益性などもどんぶりではなく正確に把握することができるし、顧客開拓にかかった時間などが把握されていれば入札価格の設定などでは大きな力を発揮することができるようになる。

 スケジュールや施設を管理する、という消極的なグループウエアから経営の中枢に位置づけられるものになることが肝心である。そうすれば(大企業でも苦手な)ERPなどに手を染めないで会計ソフトと連動して、まさに中小企業の経営の近代化に貢献することができる。これは特に受注型の企業やプロフェッショナル・ファームのようなプロジェクト型の会社、経営そのものがグループ活動から構成されているような企業では必須の観点だ。

 スケジュール管理や連絡板のような機能は、いままでのグループウエアで十分だ。次のシステムでは、わたしなら経理(グループ別採算、固定費の回収、レートの正しい設定など)や人事(アサインメント、ベストチームの編成、評価、外部コラボレーションの企画など)まで連動するような機能を求めたい。既にサイボウズを導入している企業を中心に、新しくそういう追加ソリューションを売り込んでいけばいい。そうやって、業務の中核システムに踏み込んでいくのだ。

そういう方針が決まったら、M&Aによる買収先企業の選定基準も変わってくる。人事ならワークスアプリケーションズなどがリストに上がってくるだろう。経理ではたくさんの候補があるが、ライブドアから離れた弥生なども候補の一つだ。またグループの効率をよくするためには電話会議などを実現する必要がある。インターネット電話を駆使した会議システムもいまではスカイプだけではなく、NTTやAdobeも良い商品を出している。これらを組み込んで、スケジュール管理で決めた時間に一斉に電話会議に入るなど、ダイナミックな運営がユーザーには歓迎されるだろう。

 また顧客の連絡先や過去の打ち合わせログ、資料などもデータベースとして使うことが必要となる。つまり共通のデータベースの管理を、巨大かつ高価なオラクルやDB2などではなく、SQL系の小さなDB企業との連係で実現する。それも一つの方向である。

 日本最大のグループが営業部門であることに着目すれば、支店や課の単位でのグループウエアとは取りも直さずSFA(Sales Force Automation:営業支援システム)ということになる。最近ではASP型のSaaSとしてsalesforce.comのようなものも出ているが、日本の営業には必ずしもフィットしない部分がある。とくに顧客の特殊事情とか“貸し借り”、過去歴などは、まさにグループウエアの真骨頂ということになる。

 つまり、これらの展開をごく自然にやっていくためには、この若い会社には、ベテランの業務系に詳しい人材が必要ということになる。そのようにして、プロジェクト管理、経理、人事、会議運営、営業まで連動するような業務系ソフトを持っている会社に進化していくのだ。自社でやれない部分は買収、というよりも合併が必要かもしれない。そうやって、新しい同胞、仲間を得た上で、ゴジラ企業になるべく挑戦する。

 もちろんサイボウズの原点は、スケジュール管理を中心とした情報共有だ。スケジュールこそがトップから末端まですべての社員の資源配分であり、経費であり、企業の活動そのものである。わたしもそれに異論はない。そこを核として、周辺業務を次々に統合していけばいい、とわたしは言っているのだ。それが実現できたら再び速い成長軌道に乗ることができるだろう。

 ただそこまでのことを実現できる人材が、サイボウズ社内にはいないように見えるのが残念だ。もっともこれはサイボウズに限ることではない。IBMもマイクロソフトも、業務を本当に理解している人が何人いるか、というのがわたしの正直な見方だ。だから、グループウエアの範疇にとどまっているのだ。しかし、そこから出ないかぎり、今後の成長は期待できないだろう。

 実際、過去の歴史を見てもそれは明らかだ。IBMのロータスノーツは、もともとはロータス・ディベロップメンツが持っていたソフトだ。それをIBMが買収して手に入れた。だが、ロータスノーツのシェアは下がってきた。これは、グループウエアにとどまっていて他の業務系への橋渡しがうまくできていないために引き起こされた「必然」なのだ。開発段階では“学習する組織”などといっていろいろ革新的なものを出しているが、これを使いこなしている企業が少ない。つまり業務に密着したところから出発していない、という弱みがそこには見て取れる。サイボウズのチャンスはまさにここだ。

フロントシステムといわれるシステムの理想を追求するためには
業務・会計・マーケティング・ITの知識をもった人材が必要です。
偶然のキャリアを積んできた人は世の中にはいるかも知れませんね。










emplexfuruya at 21:23|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
経歴
「プロジェクト管理会計研究所」
はじめまして 私は相鉄建設株式会社という建設業で経理財務を経験後、株式会社TYO(CM制作会社)の財務を経て、2002年2月へエンプレックス株式会社(ITサービス)へ取締役経営管理部長を担っておりました。なのでゼネコン〜CM制作会社〜ITベンチャーと業種は異色です。ソフトウェア業界や広告業界などは、建設業と比べ歴史が浅く会計処理をとっても、業務などが確立されておらずその会社のやり方により利益管理や業務処理も様々です。これら業界では、ひとつひとつの製品を「プロジェクト」と呼んでいます。今後、このブログにて​
プロジェクト管理会計の妄想 理想のプロジェクト管理会計・プロジェクト管理会計のノウハウや業界の悩み事・プロジェクトの利益算出・業務フロー・先読み経営などをテーマに、お悩みの方や今ひとつ答えがでないという経営者/経営管理CFOの方などへ少しでもヒントとなり役立てていただければ幸いです

プロジェクト型ビジネスに関わる方々へのサービス
1)制作・開発現場の採算意識向上
2)個別原価計算の会計処理効率アップ
3)業績予測管理の精度向上
4)販売・購買管理の内部統制強化
5)営業・現場・管理・経営層の情報共有

経歴:古谷 幸治(ふるや ゆきはる)

1967年生 神奈川県横浜市出身
関東学院大学経済学部経済学科卒。
相鉄建設(総合建設業)
ティー・ワイ・オー(CM映像制作業)などを経て
2002年2月エンプレックスに参画。取締役に就任。
「セミナー講演多数」

建設業の会計業務知識をベースに、
映像制作業やソフトウェア開発/SI業での
経営管理経験から「プロジェクト管理会計」の手法を自ら体系化。
BIG3の監査法人の指導を得て、自社開発でプロジェクト管理会計
システムをプロデュース「eMplex PBM」の機能に昇華。
コンサルティングした企業は200社を超える
そのプロジェクト管理会計手法は圧倒的な支持を得ている。

また新規事業の立ち上げ/クロスメディアマーケティング
/NEWビジネスにおける経営管理のあり方を体系化
​ERPCRMコンサルタント プロジェクト管理会計
精度の高い業績予想体制を確立するコンサルティングサービスを行っている

三児の父
人とのつながり
人とそこから広がるご縁を一番大事にしている

趣味/特技は
船釣り・バンド活動・映画鑑賞・写真・読書・パン作り・BMW・横浜ベイスターズ観戦・ラグビー観戦・キャンプ
・地元横浜めぐり・ボーリング・バーベキュー・自転車

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